DTM初心者のための省エネ作曲講座〜ソフトの選び方から曲作りに役立つフリーソフトまでさまざまな情報があります

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音圧を上げる方法part1

■コンプレッサーを使おう


 大抵のDAWソフトには標準でコンプレッサーがついていると思います。エフェクト類の中に“dynamics”と書いてあるのがそれです。
 コンプレッサーとは簡単にいうと大きな音を抑え、小さな音を持ち上げる役割を持つものです。音の強弱の差を縮めることによって音圧が上がることになります。またその機能を利用して特徴的な音を作るのにも効果的です。
 音圧を上げるにはどのような設定をすればよいか、それは曲それぞれの特徴に合わせて設定することが大事です……といってしまってはこの項の意味がないので、このサイトすべてに通じる“省エネ”の精神で設定の一例を紹介したいと思います。

> Threshold(スレッショルド)-6dB
> Ratio(レシオ)3.0:1
> Attack(アタック)10.0ms
> Release(リリース)100ms

 あとはGainを上げて聴感上ひずみが出ないところまで音圧を上げましょう。これはコンプレッサーをトータルコンプとして使い音圧を稼ぐときの、ほんの一例です。
 リミッターも一緒についている場合はThresholdを-0.2dbにしておきましょう(細かい設定ができない場合は0.0dbでもいいです)。また限界まで音圧を上げた曲の場合、まれにmp3等に圧縮した時にノイズが入ることがあるのですが、そのときは元のWAV、AIFFファイルのゲインを少しだけ(波形の頭がぎりぎり届かないくらい)下げてやるとうまくいくときもあるので試してみてください。

*単語説明

・Threshold(スレッショルド)
 入力音が設定したレベルを超えたところからコンプレッサーがかかりはじめます。上の例の場合-6dbですので、-6dbを超えた音にコンプレッサーがかかるということです。「コンプをがっつりかける(深くかける)」なんていう場合にはもっと低い値にしてコンプレッサーがつねにかかっている状態にします。

・Ratio(レシオ)
 どのくらいの比率で圧縮するかを決めるものです。上の例の場合3.0:1ですので入力された音を3だとすると、それを1にして出すということになります。

・Attack(アタック)
 コンプレッサーがかかりはじめる時間の設定です。

・Release(リリース)
 スレッショルドで設定した音以下のレベルになったときに、元の音に戻るまでの時間の設定です。

音圧を上げる方法part2

■マキシマイザーを使おう


 コンプレッサーを使うよりさらに簡単で効果的なのがマキシマイザーを使うことです。
 非常にナチュラルに市販CDのレベルまで音圧を上げることができます。フリーソフトでいくつかあるので試してみてください。

SoundEngine Free

(for Win スタンドアロン)
 私がはじめて使ったマキシマイザーがこれでした。しっかりとした音圧上げができます。平均dB値から+3dBくらいがちょうどいいように感じました。

TLs Pocket Limiter

(for Win VST)
 その後下で紹介しているiZotope Ozone3を買うまではTLs Maximizerというのを使っていました。非常にナチュラルに音圧を上げることができたので重宝していたのですが現在は配布されていないようです。その後継ともいえるこのTLs Pocket Limiterもかなり評判がいいようです。
http://www.tinbrooketales.com/にてTLs Maximizerが再配布されています)

George Yohng's W1 Limiter

(for Win & Mac VST)
 サイト紹介文に“W1 Limiter is a clone of Waves L1”とあるように、Wavesのマキシマイザー“L1”念頭において作られたリミッターのようです。簡単な操作で音圧を上げることができるのが魅力です。また数少ないMac対応のフリーのマキシマイザーです。

BuzMaxi 3

(for Win VST)
 BuaMaxi3のほか、BuzComp Free seriesがフリーウェアとしてダウンロードできます。

Volcano

(for Win VST)

iZotope Ozone3

(for Win & Mac VST/DX/AU/RTAS/AudioSuite/HTDM)
 マスタリングを含めたもうワンランク上の音作りをしたい方にはフリーソフトではありませんがiZotope Ozone3をおすすめします。マキシマイザーを含めマスタリングに必要なツールがすべて入っています。曲に温かさと滑らかさを加えるマスタリング・リバーブ、音像をぐっと広げるステレオイメージ等“使える”機能が詰まっています。
 メーカーのサイトで入手できるプリセットも充実していて、たとえば最後に曲全体の音圧を上げたいときは“GM FinalizeCD”を使うとかなりいい仕上がりになります。

WAVES NATIVE POWER PACK

(for Win & Mac VST/DX/AU/MAS/RTAS)
 また若干高価ですが、スタジオ必需品とも言われるWAVESのソフトウェアがあります。マスタリングツールの金字塔を打ち立てたといってもいいマキシマイザー“L1”をはじめとしたミックス、マスタリングに必要なプラグインをバンドルしています。これはまさしくプロの音にするためのソフトだといえます。

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音圧を上げる方法part3

■イコライザー(EQ)を使おう


 これはコンプレッサー、マキシマイザーを使う前の段階でやるべきことですが、各トラックで周波数がぶつかっていないかをチェックして必要ない部分を思いきってカットしましょう。特に低域が出過ぎていると音圧が稼げないので、ベース、キックはEQでしっかり整える必要があります。