作曲の方法
作曲には様々なアプローチがありますが、もっとも一般的なのはやはりコードを使った作曲法です。はじめて作曲をするという方には少し難しいもののように思えるかもしれませんが、ある意味一番効率的に曲を作る方法としてコードは存在するといっても過言ではありません。完全に理解する必要はないので、なんとなくコツをつかんで曲作りに役立てましょう。
■省エネ作曲法について
昔『例の方法』という大学受験の参考書がありました。選択肢のある問題で問題文を読まずに正解をあてる、とかそんな内容だった気がします。この項は作曲版の『例の方法』みたいなものです。
■下準備
まずはどんな音楽を作りたいのかを考えましょう。ジャンルとBPMくらいでいいです。
あとは紙と鉛筆、あればコード表を用意しましょう。
■コード進行の作り方
曲にはキー(調)というものがあります。途中で調が変わるもの(転調)もありますが、大抵は一曲通して同じキーです。キーとはなにか、深く考えるのはやめましょう。まずはキーを決めます。実際にキーボードでキーの音階を弾いて気に入ったものを選ぶのもいいですし、適当にサイコロを振って決めてもOKです(笑
それでは私がサイコロで振って決めたキーB♭majorを例に説明していきます。
まずはノートに五線譜を引きます。
そこに選んだキーの音階を書いていきます。この場合はB♭majorですのでB♭(シ♭)からA(ラ)まで書きます。
次にその音階の二つ上の音を二つ書きます。わかりにくいいい方ですが、図を見るとわかると思います。
B♭majorではシとミがフラットなので該当する音にフラットをつけます。

コード表などを見てそれぞれのコードにコードネームを書いておきましょう。
上図を見てわかるように、重なった三音の一番下の音(根音・ルート)が、コードネームにもついています。そして2番目と3番目と6番目のコードに『m』が、7番目のコードには『m(♭5)』がつきます。
コードネームの下に書かれている記号はT(トニック・コード)、D(ドミナント・コード)、SD(サブドミナント・コード)で水色の三つがその中でも主要なコードです。
これら七つのコードはダイアトニック・コードと呼ばれ、まあ要するに一つのキーの音階で曲を作るとき、このコードだけを使ってればはずれはない、ということです。最初はこれらのコードだけを使って曲を作ってみるのがいいと思います(ちなみにトニック・コードとは主和音のことで、そのキーの中で安定感のある響きをします。またドミナント・コードは基本的にトニック・コードに進み、サブドミナント・コードはドミナント・コードに進む性格を持っています。もっとも必ずしもそうでなければならないわけではないので、色々な組み合わせを試してみてください)。

このダイアトニック・コードには、左から順番にI、IIm、IIIm、IV...と数字が割り振られ、コード進行表記に使われます。
よく定番のコード進行として『イチロクニーゴー』などといったりしますが、これは上記のB♭majorキーでいえば『B♭→Gm→Cm→F』となります。Cmajorキーだったら『C→Am→Dm→G』です。実際は、ニーゴーの部分は7thが加わってIIm7→V7となることが多いです。その違いは実際に弾いてみて確かめてみてください。
このあたりの内容については下記の本のChapter8で詳しく述べてあります。
■メロディーにコードを付ける方法
上記の方法はコード進行から作るやり方ですが、先にメロディーができた場合も基本的には同じです。
まずはそのメロディーのキーを探します。違和感なく聴こえているのであればいずれかのキーに当てはまっているので、使われている音から簡単に割り出せると思います。
キーがわかったらあとはそのキーのダイアトニックコードを順番に当てはめていき、自然に聴こえるコードを探します。もちろんすべての曲がダイアトニックコードのみでできあがっているわけではないので、うまく当てはまらないところもあると思いますが、その辺は試行錯誤ということで……。
■メロディーの作り方
メロディーはセンスです……と身も蓋もないことをいってもあれなので参考程度のことを僭越ながら書かせていただきます。
前述したB♭majorを例にとります。
B♭(シ♭)からオクターブ上のB♭(シ♭)まで“シ♭ドレミ♭ファソラシ♭”と連続して弾いてみます。今度は上から下、次はひとつ置きに、ランダムに、そうしているうちに気に入ったメロディーが浮かんでくると思います。そうしたらそのメロディーを繰り返し繰り返し弾いてください。シーケンサーに打ち込んでループさせるのもいいかもしれません。繰り返し聴いているうちに段々と曲全体の輪郭、構成が浮かび上がってくると思います。
■対位法はファミコンで
音の密度の高いゴージャスな曲が作りたい方も少ない音数で聴かせたい方も、編曲には対位法が非常に効果的です。要は主旋律にカウンターとなるメロディーをつけるということなのですが、習うより慣れろ、ということで対位法のエッセンスが詰まったファミコンを押し入れの奥から引っ張り出しましょう。
ファミコンは扱える音の数が非常に少なく(確か同時発音数が3だった気がします)、その少ない音数でいかに厚みあるBGMを奏でるかということで対位法を存分に生かした作りになっています。
代表例は『ドラゴンクエスト』です。サウンドトラックはオーケストラアレンジが施されていましたが、元のファミコンの少ない音数のもので聴いても十分かっこいいです。童心に返るついでにファミコンBGMを聴き込むと、対位法のコツのようなものがつかめてくるのではないかと思います。
■もっと総合的に学びたい方
コードや作曲に関する本はたくさん出ていますが、この一冊があればポップス系の音楽作りに関しては問題ないと思います。簡単過ぎず、難し過ぎず、定番の一冊です。
楽器を弾こう!
楽器を弾けなくてももちろん曲作りはできます。DTM人口が増えたのは楽譜が読めなくても楽器を弾けなくても音楽ができるという部分によるところも多かったわけですし。たとえばDJ的発想のサンプルをコラージュしたような曲には、音楽教育を受けてきた人には思いつかないような斬新さがあります。
ただもう一方で楽器を弾くという行為は、音楽の一つの楽しみであるのも事実です。また楽器を練習していくうちに自然と和音や和声についての知識がつき、結果として曲を作るのが楽になります。ある程度曲は作れるけど、どれも似たような感じの曲になって悩んでいるという方などにもおすすめです。
独学でももちろんいいですし、またネットを使ってオンラインでレッスンを受けられる下記のようなサービスもあるので参考にしてみてください。
YAMAHA Music Lesson Online |
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ヤマハミュージックレッスンオンラインは全国展開している「ヤマハ大人の音楽レッスン」と同じテキスト、カリキュラムに沿って、インターネットを通して模範演奏の映像や譜面を見ながら自分の好きな時間にレッスンが受けられます。教科はエレクトリックギター・アコースティックギター・ドラム・ボーカル・フルート・サクソフォン・ピアノ・ウクレレの8教科です。 |
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